腰痛専門 検索・情報サイト 「腰痛ナビ」 |
腰椎分離症・腰椎分離すべり症スポーツをする成長期の小学生や中学生、高校生などに多くみられる腰痛の原因として「腰椎分離症」が挙げられます。 傾向として、スポーツを好む子供達に多く発症するすため、早く競技に復帰したいばかりに安静にしなかったり、治療を途中でやめてしまうなどの諸事情からも、対処(治療)がやっかいな腰痛です。 「腰椎分離症」の対処(治療)を、放置してしまい、ときに「すべり」がおこって「腰椎分離すべり症」になってしまうと、さらにやっかいな腰痛となってしまいます。 ここでは、「原因」や「症状」を理解する事からはじめ、リハビリやストレッチなどを含めた「治療」のステップ。さらには重要となる「予防」についてもふれてゆきます。 一番最後には、実際に「腰椎分離症」や「腰椎分離すべり症」を体験した方々の体験談や治療相談例もご紹介しております。
= 目次 =
■ 腰椎分離症・腰椎分離すべり症とは?まずはじめに、「分離症」の初期であれば根治も可能であると覚えておいてください。 分離症は、先天的なものを除き、簡単に言ってしまうと「疲労骨折」が原因で引き起こされるものと考えられています。(ハードなスポーツなどで、腰に大きな負荷をかけるなど。) 特に、成長期で骨成熟が未熟な小学生〜中学生でスポーツをする子供が分離症になる傾向が強く、この時期のスポーツや運動が好きな子供が腰痛を訴えたら、腰椎分離症を念頭に早めの対応をしましょう。(診療科は整形外科になります。) さらに、第5腰椎分離症のように、腰の下方にある第5腰椎の椎間関節に分離がよくみられます。 なお、「腰椎分離症」(分離)しているだけでは、スポーツ時にのみ腰痛症状が出るだけにとどまったり、又、必ずしも痛みが出現するわけでもないため、無理をしてスポーツを続けたり、無症状のまま放置されたりして、「腰椎分離すべり症」(上下の腰椎が前後にすべる)が、現れてから自覚する事も決して少なくありません。 そして、「腰椎分離すべり症」が起こった場合、すべりの度合いが大きくなると、神経が圧迫される状態になり、脚に痛みやしびれが出現します。 ・ 初期の「腰椎分離症」なら根治も可能「腰椎分離すべり症」が起こってからでは、骨癒合(骨がくっつく)は難しいですが、「初期の腰椎分離症」であれば、骨癒合する事も期待できます。 ですので、ハードなスポーツや運動を好むお子様をお持ちの親御さん、部活の顧問などの方は、日頃から注意して観察し、子供達が腰痛症状を訴えた場合には、早期治療に向かわせるようにしましょう。
■ 症状は?・腰を後ろに反ると痛みが強まります。 ・成長期 = スポーツ時に痛む。 ・成人・中高年 = 鈍痛。重労働時に痛む。同じ姿勢を長くしていると、腰が痛くなる。背中を後ろに反らせる、腰掛ける、立つ、歩くなど 同じ動作を続けるのが辛い。 など。 ・すべりが大きくなると、脚に痛みやしびれ。
■ 腰椎分離症の原因「先天性」・「後天性」のものに分けられますが、「ほとんどの場合は後天的原因」であり、ハードな運動による過剰な腰部への負荷の繰り返しからくる疲労骨折と考えられています。 特に、激しい腰のひねりや強い前屈、背屈(背骨を後方に曲げる)が原因になる事が多い傾向にあります。(野球、サッカー、バレーボール、柔道、バスケットボール、ラグビー、ウエイトリフティングなど。)
■ 治療について。腰椎分離症の度合いによって治療も異なってきますが、まずは、概ね2〜3ヶ月間、コルセットを装着して運動を禁止します。これは、腰椎分離症が疲労骨折が原因であると考えられるゆえんで、普通の骨折と同じように骨癒合(骨がくっつく)を期待する為です。 なお、早期に発見され、早めに治療が開始されるほど、骨癒合されやすくなります。(早期発見・早期治療が大切です。) その後(コルセット装着から2〜3ヶ月後)、MRIやCTで骨の状態を確認(骨癒合しているか)してから、運動再開となります。 ちなみに、腰椎分離症になった子供達において、「コルセットを着用させられ好きなスポーツを禁止される事でのストレス。」「部活の仲間に自分ばかり参加できず申し訳なく感じる。」中には、「部活の顧問が理解してくれない」など、ストレスや悩みも同時に抱えてしまう子供達も多いようです。 元々、体を動かす事が好きな子供達が多いので、長期のスポーツ禁止・運動禁止は、子供達にとっては相当こたえる事かもしれません。 こうした子供達の心のケア・観察も、親御さん、顧問の先生などには必要です。 ・ リハビリ・ストレッチについて医師によって指示が異なる事がありますが、一定期間安静にした後、痛みの軽減を確認してから基本運動(腹筋背筋・体幹ストレッチ)を開始します。 重要なのは、分離症の進行度合いによって適切なリハビリ・ストレッチを行わなければならないとういう事です。つまりは自己判断で行わず、医師や専門家の指示に従ってリハビリやストレッチを行いましょう。 実際、仲間より競技で差がついてしまうのではないか?と、気があせったりして運動を再開してしまい、再発してしまう子供達も多いようです。 どうしても運動を再開したいという子供達には、「競技人生を長い目でみる」「人生自体を長い目でみる」という、考え方のメリットを教えてあげる事も重要です。
■ 「予防」が大事。どんな病気でも予防が大事です。これは、「腰椎分離症」にも当然あてはまるものでもあります。 予防においては、運動前の準備体操や、日頃のストレッチで体の柔軟性を高める事も重要であるとともに、下記を念頭に練習に取り組みましょう。
■ 腰椎分離症の「治療」や「体験談」を含む、掲示板に寄せられた質問と回答。ここでは、実際に腰椎分離症になってしまった子供達や、その親御さん達の記事をご紹介させて頂きます。 「コルセットはいつまで?」「スポーツを続けられないの?」「練習は続けても良いの?」「リハビリ開始時期は?」「骨癒合するの?」「完治するの?」など、当然わいてくるくる疑問から、なかには、「仲間に申し訳ない・・・」「顧問が理解してくれない・・・」などの悩みかかえてしまった子供達も・・・ どれも実際に悩まれていた御本人や保護者の皆様の生の体験談です。 下記の方々のご苦労を、治療やリハビリの参考にして下さい。 ※ 記事は古い順で表示されています。スレッドが複数ある場合、スレッドの上部と下部に「 Page: 1 | 2 | 」が表示されています。お読みいただく場合は、「2」→「1」の順で読み進めて下さい。 ▼子供達のスポーツに関連した質問と回答・体験談
▼同じく子供の腰椎分離症に関して多くの方々の情報交換があるもの▼完治した方の質問と回答
▼成人の方々の質問と回答
▼手術に関する記載がある質問と回答▼骨癒合の可能性が無くなった・治療を中止した方
▼リハビリに関して
腰痛治療相談掲示板は、こちら 全国の病院/治療院検索は、こちら
”腰椎分離症・脊椎分離症”へ寄せられた情報 私は腰椎分離すべり症という診断を受け、現在近くの整形外科に毎日通院しマイクロ波治療してます。 自分では、朝晩ストレッチをしています。 去年の5月中旬夜寝る前あぐらかいて書き物を一時間程していたのですが、さて立ち上がって寝ようとしたときに右足付け根が引きつったように痛くて歩けなくなり、その夜は寝たら明日の朝は治ってるだろうぐらいの気持ちでいたのですが…朝前日より痛みが激しくて歩けないと言うより動かしただけで激痛が走り、主人に背負って貰って病院にいきました。それをきっかけに現在に至っています。 ■情報提供者 : W.K さん
2018年、中学生男子、腰椎分離症(第五・両側)。 こちらの体験談を見て参考にしました。今も同じように確定&早期診断ができず眠れないほど悩む親子が多いことに憤りも感じ、参考になればと思い投稿します。 1) まず、整形外科で渡される製薬会社の作成した一枚の分離症の説明の紙は、最新の情報ではありません。2018年日本整形外科(スポーツ整形)会長 徳島大学、西良先生のhome pageより、小中学生向け保健室便りを読むと、正しい最新の情報がよくわかる。 2) MIRの診断(初期症状が見つけらない)できない医師(わが息子のケース)が、実は多い。 3) 腰椎専門の病院を素人が探すのは難しい。ネットで、腰椎分離症について、学会発表をしている症例を詳しく載せている病院へ、メールで住んでいる地域の腰椎分離に詳しい病院を教えてほしいと頼む。 まず、上記3つをお薦めします。 我が家のケースでは、非常に早い段階で病院へ行ったものの、正しい治療をしてもらえず、5か月たってから治療開始であったため、発症から癒合まで7か月かかりました。 幸い骨が修復したからよいようなものの、一つ間違ったら骨折線が残ったままになるところでした。 これから、1〜2か月かけて調整をし復帰になりますから、中学2年生の子供には、本当につらい時間でした。 どうぞ、うちのように正しい情報を得るまでに時間がかかることなく、正しい治療を開始できることを心から願っております。 ■情報提供者 : Takeda さん
|
〜 「脊椎分離症・腰椎分離症」についての情報を募集しています。 |
このページに対し、付け足したい情報等をご提供下さる場合、下記フォームよりご提供下さい。 どんな小さなことでもかまいません、こんな感じだった等の体験談や治療体験など、関連情報をお持ちの方、ご協力をお願い致します。 ※印は入力必須ですので、必ずご記入下さい。 |
腰痛は、様々な要因でおこります。自己判断せず、必ず、医師の診断・専門家のアドバイスを仰ぎましょう。
|