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出産による尾骨痛としびれ

日時: 2005/06/07 23:57
名前: さより

31歳の女性です。2年前に第一子を出産しましたが、妊娠中から尾てい骨に痛みを感じ出産後も直らず、尾てい骨がとび出たようになっているので、仰向けで寝られない状態でした。今年2月に整形外科を受診し、レントゲン撮影の結果、「骨盤に古い外傷がある(=おそらく出産時によるもの)と言われ、両仙腸関節症と診断され、骨盤を締めるコルセットを作りました。それからは毎日、朝から晩までコルセットを着用しています。またその時に、「股関節の受けが生まれつき弱く、50代くらいで人工関節になる可能性もある」と言われました(その股関節のせいで足が開かないため、出産時は分娩台にふくらはぎを乗せることができず、足の裏を乗せた多少無理な状態で出産しました)。
毎日、よく13kgになる子どもを抱っこして歩いています。また子どもを追いかけて急に全力疾走したりすると、翌日から2日間ほど、太もものお尻側の付け根の骨に痛みを感じたり、腰の筋肉(背中側)が筋肉痛になったりしています。が、自分も慣れてきていました。

<質問>
2日前から、右足の甲から足首の少し上にかけて、しびれのような、感覚が少し遠いような感じがしてきました。また今日になって、右肘から指先にかけても同じような感覚があります。これは椎間板ヘルニアでしょうか。
毎日重い子どもをだっこしていること、抱っこの時はほとんど右腕側に子どもがいること、コルセットで骨盤の周りを圧迫していること等の生活習慣が関係しているのでしょうか。手足は冷えやすい方ですが、右手足の表面は冷えていません。

今までしびれはなかったので気になっています。宜しくお願い致します。

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Re: 出産による尾骨痛としびれ ( No.4 )
日時: 2005/06/09 22:50
名前: さより

愉和 清水さま

再度のご回答ありがとうございました。また回答を頂けると思ってもみませんでしたので、大変感激しました。
ご回答の中でわからない部分がありましたので、再度質問させてください。

質問1
産後の骨盤の開閉で、「初産のときはおよそ3回目に閉じたときを床上げとするのがよいとされています」ということですが、「3回目」とはいつ頃なのでしょうか。
ほぼ何日後というように一般的に決まっているものなのか、それとも体の状態で自分でわかるものなのでしょうか。

質問2
私は今まで、整体やカイロ等に通ったことがありません。
私は整形外科で「骨盤に外傷がある」と言われ、「両仙腸関節症」と診断を受けましたが、整体やカイロで施術を受けて、骨盤矯正したり痛みを緩和したりすることはできるのでしょうか?


私は2人目の妊娠を希望しています。
整形外科では「出産は問題なし。ただしこれ以上悪化させないように。産後はとにかく安静に」と言われました。
まだ妊娠していませんが、妊娠できた時に備えて、腰の状態を悪化させないためにできることを少しでも知っておきたいと思っています。
また分娩の姿勢も、第1子の時(最初のスレッドに書いたとおりです)と同じで大丈夫なのかと気になっています。整形外科でも聞いてみるつもりですが、注意すべきことがあれば教えていただきたいです。

どうぞよろしくお願い致します。
Re: 出産による尾骨痛としびれ ( No.5 )
日時: 2005/06/10 14:05
名前: 愉和 清水  <ryu-s@mbd.ocn.ne.jp>
参照: http://www.yuwa-seitai.net/

まず質問1に関してですが、出産全般についてお話してみます。

現代における出産の意義はおよそふたつあると考えます。
ひとつは、自然な妊娠・出産。
実が熟して、自然と木から落ちるような、そのような分娩がいちばんスムーズな出産です。
促進剤を使ったり、やたらと切開する必要は本来ないと考えます。
お腹のなかで子供が大きくなっても、それが自然にそうなったのであれば、難産になることはあまりありません。

もうひとつは、出産を契機として、母体を整えること。
ふつう、出産をすると太るとか容姿が衰えると思われているようですが、出産前後の経過をつつがなく行えば、かえって若返り、体は整います。
1回目に閉じるのが約8時間後ですので、それが3サイクル、すなわちおよそ24時間です。
目安は両方の脇に体温計をはさみ、体温が揃ったときが閉じたときと思えばよいでしょう。
開いている側が、多少体温が上がりますから。
閉じるまでの間は、体を起こしますとゆるんで拡がった骨盤に負担がかかりますので、横になって安静にします。
閉じたときのみ、ちょっと体を起こしても問題ありません。
このようにして初産時は3回経過させますが、経産婦であれば2回目か初回でもよいでしょう。
このような経過のさせ方が理想ですが、この考え方は現代の産婦人科にはあまりないようです。ベテランのお産婆さんであれば、経験的に近いものを知っておられるかもしれません。

Re: 出産による尾骨痛としびれ ( No.6 )
日時: 2005/06/10 14:08
名前: 愉和 清水  <ryu-s@mbd.ocn.ne.jp>
参照: http://www.yuwa-seitai.net/

質問2
出産時の外傷というのがはっきりとしない部分があります。
あくまで推測ですが、仙腸関節症という症状の正体が、開いたまま硬直した骨盤が、そのまま上体の重みで重力のままに落ちようとして仙腸関節に負担がかかり、それによって尾骨が反ってしまったということであれば、あまりよい状態とはいえません。
巷によくある治療院、療法院などの先生では、調整をすることは難しいかもしれません。
お体を拝見しておりませんので仮に上記の推測が正しいとして、開いた骨盤を閉じさせようと力で骨盤を動かそうとする施術をする先生であれば、かえって悪化させる可能性もあります。
特に女性の骨盤は開閉がダイナミックであろうとします。
硬直しているところの「つかえ」を取ってあげれば、骨盤は弾力を取り戻していきます。
これに、力を使う必要はありません。
ちょっとやっかいですが整体、カイロ、ハリなど、療法の名前は問題ではありません。
その先生が体を読み、それに合った施術をしてくれるかということに尽きるのです。
ですから答えとしては、限られた先生のみということになります。
もしも評判等よい先生がいらっしゃれば、経緯をメールかなにかで送り、どのような施術をするのかを確認し、慎重に選ぶことが大切だと思います。

私からも質問したいのですが、
@ふつうに立ってみて、重心は足の母趾側と小指側、どちらにかかっているでしょう?
A生理痛や不順などはありますか?
もしも重心が小指側、生理痛などがあれば推測はそう外れてはいないのではないかと思われます。
いずれにしても骨盤が弾力を取り戻しますと、股関節にかかる負担も減少するのではないかと思います。
分娩の姿勢も、できれば自然な姿で行えればよいと思います。
Re: 出産による尾骨痛としびれ ( No.7 )
日時: 2005/06/12 12:04
名前: さより

愉和 清水さま

いつも丁寧なご回答、本当にありがとうございます。
出産するまで気にもしていなかった骨盤の働き、そして産後から今までずっと気になっていたことが少しずつわかってきて、本当に嬉しいです。妊娠前から知っておけばどんなによかったか、と思います。

質問@について
重心は(どちらかといえば)足の親指側です。若干、右足側に重心をおきやすい癖があります。

質問Aについて
生理痛は、出産前・出産後ともほとんどありません。2日目くらいまでは少しお腹が重い感じがしたり、眠くな
ったりもしますが、気になるほどではありません。
生理は、出産前の方がほぼ同じ周期で来ていましたが、現在も24日〜28日周期です。

Re: 出産による尾骨痛としびれ ( No.8 )
日時: 2005/06/12 12:06
名前: さより

<続き>

出産全般についてのお話、ありがとうございます。大変参考になりました。
私の出産は、自然な形とは自分では思えません。
予定日約2週間前の検診時の内診で、子宮口を広げる薬を入れられ、3日後の内診(その薬の効果が気になって自分で行きました)で出血、同時に薬の効果で子宮口が広がっていると言われました。
翌日(予定日9日前)の朝に少しの出血があったので入院。
陣痛が何も起こらない状態だったので薬を飲み(これがおそらく陣痛誘発剤だったと思います)、昼から陣痛が来て、夜には陣痛促進剤を使いました。
陣痛が起こってからは9時間ほどで出産し、特に出産時に異状はなかったと思います。
尾骨のあたりが痛かったのは確か妊娠中からで、陣痛が起こってからはずっと腰下部(おそらく仙腸関節のあたり)をさすってもらっていました。
ただ前にも書いたとおり、分娩台にふくらはぎを乗せる方法では足が引きつってとてもできなかったので、その分娩台に足の裏を乗せて、足の裏で分娩台を押すような姿勢でいきみました。また、途中で「なかなか頭が出てこない」と言われて、何回もいきんだことを覚えています。
Re: 出産による尾骨痛としびれ ( No.9 )
日時: 2005/06/12 12:07
名前: さより

<さらに続き>

翌日は体中が痛くて(尾骨の痛み、子宮収縮の痛み、全身筋肉痛)、寝ていても起きていても辛かったです。
産後24時間以内に自分で歩いて行うことはいろいろあったので、骨盤の開閉云々という発想はなかったようです。

尾骨については、子どもの時から「どちらかといえば出ている方」であったように思います。例えば、固い床の上で寝転んで上体を起こす腹筋運動をすると尾骨に違和感があったので、少し体を傾けて尾骨に負担がかからないようにしていた記憶があります。
股関節については、これも子どもの時に、急いで歩くと時々がくっとなって痛くて止まってしまうことがあり(特に右足)、しかし走ったり普通に歩くには全く支障がなかったので、気にしたことはありませんでした。

今の骨盤の状態の理由として思いつくものは、自分では@自然とはいえないお産、A無理な姿勢での出産、B産後完全安静ではなかったこと、C生まれつきの股関節の弱さ(と尾骨の状態) にあるかと思います。


整体等についてのアドバイスありがとうございます。これらについては評判が全く届かないので、難しいところです。が、安易に近くの所に行くのは絶対やめておこうと思いました。

次の出産(があればいいのですが)の時には、もっとよいお産ができるといいと思います。
Re: 出産による尾骨痛としびれ ( No.10 )
日時: 2005/06/12 18:18
名前: 愉和 清水  <ryu-s@mbd.ocn.ne.jp>
参照: http://www.yuwa-seitai.net/

詳細なお返事、ありがとうございました。
典型的な産後の症状とは若干異なるかもしれません。
生理に問題がないようでしたら、骨盤の弾力自体も失われていないと思われます。

また、以前からあった尾骨の方は元々のものなのか、それとも記憶はないけれどなにかあったのかは判断できませんが、おそらく妊娠しますと徐々に骨盤が開きますので、その際に症状が出たのでしょう。
股関節にしても、尾骨などにしても、出産時(ご自分の)のとりあげ方によって生じることもあります。
このあたりは、実際にお体を拝見してみないとなんとも言えません。

現在の骨盤の状態の理由は、おそらく間違ってはいないと思います。
股関節の問題にしても尾骨の問題にしても、また骨盤にしても、全身のバランスがとれていきますと問題は最小限におさえられると思います。
これはムリやり骨を動かすような療法ではなく、最小限の刺激によって自然とからだが変わっていくような施術の方が望ましいです。
何々療法というふうに名前を挙げられれば一番手っ取り早いのですが、これはそうもいかないのです・・
Re: 出産による尾骨痛としびれ ( No.11 )
日時: 2005/06/14 12:59
名前: さより

愉和 清水さま

いつもありがとうございます。
前回の回答は、あまりにも長くなってしまい失礼しました。推敲する時間もなく、申し訳ありません。

骨盤の弾力はまだ失われていないとのこと、とても安心しました。
自分の体で、気づかずに問題があったものが、出産を契機に表に出てしまったということなのでしょうね。

先生のHPも拝見しました。
が、私は関西在住のため、先生の所に通院するのは無理です。。。
自分の状態を医者にここまで詳細に伝えることは診察時間的に難しいので、この相談の延長で是非見ていただきたかったのですが、残念です。

最初にご相談した症状については、コルセットで骨盤の上部を締めていたようで、相談してから下部に変えてみました。この方が腰が安定して楽に動けています。が、まだ状態は変わっていません。
いずれにしても近々整形外科を受診してみたいと思います。何か新たにわかったことがあれば、またご相談させてください。

自分の体の状態について、誰に何から聞いてみればよいものか、ずっとわからないでいました。
今回相談させていただき、やっと安心の材料が少し見えてきました。
本当にありがとうございました。
Re: 出産による尾骨痛としびれ ( No.12 )
日時: 2005/06/14 15:31
名前: 愉和 清水  <ryu-s@mbd.ocn.ne.jp>
参照: http://www.yuwa-seitai.net/

「出産を契機として、表出した」まさにその通りだと思います。
しかし、病気でも症状でもそうですが、早くに表に出した方がよいのです。
よく「治る」ことと「症状がない」ことを混同しますが、症状を止めることは病を内攻させ、新たに噴出したときは更に症状が大きくなります。
それもさらに症状を止めようとし続けますと、症状を出すという生体の反応が鈍り、まったく症状の出ない鈍った体になってしまうことがあります。
よく大病をして亡くなった方が、「あんなに丈夫な人だったのに・・」と言われることがありますが、これは丈夫だったのではなく、症状を出すことができないまでに鈍っていたということなのです。

出産を機に表に出てしまった、のですが、体の自然と向き合うことのできるようになり、そして対話ができるようになる契機にもしていただきたいと思います。

実際にどのような状態であるかは、拝見しておりませんのでなんともいえない部分もあるのですが、ご家庭でできる安全な方法を書いてみます。

Re: 出産による尾骨痛としびれ ( No.13 )
日時: 2005/06/14 15:33
名前: 愉和 清水  <ryu-s@mbd.ocn.ne.jp>
参照: http://www.yuwa-seitai.net/

たとえばですが、骨盤が開いてそのままこわばった状態があるとしますと、それを力で閉じさせようとしても体は反発しますので、かえっておかしくしてしまいます。
もしもそのような状態であれば、ちょっと更に開くようにそっと手を添えるようにしますと、すーっと緩んできたります。
つっかい棒を外すのに、いったんもっと閉めるような感じでしょうか。

もしも敏感な手でしたら、当てたときに体(その部分)がどのように動こうとしているかがわかったりします。
あるいは、うねってきたり動いてきたりします。
そうしたらその反応に逆らわず、そのまま反応を経過させるように手を当て続けます。
その反応が終えたとき、確実にひとつ抜けていくのですが、それがわからなくても、ただ手を当て(そっとふれるくらい)、それが気持ちいい感じに保ちます。
うまくいきますと骨盤の硬直もとれ、体に一番適ったバランスに落ち着き、左右の骨盤の位置も揃います。
場所としては左右の骨盤(腰骨)を包み込むように手を当てるのと、うつぶせになって仙骨の二番あたりに両手の中指を当てるなどがよいと思います。
これを、一日に一回とかノルマを決めるのではなく、楽しく、気持ちよくやるのがよいです。
ちなみに、これはふたりでやる方法です。

ポイントは、「気持ちのよさ」「決して押さない、ふれるだけ」でしょうか。

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