Re: 外科、手技治療の併用検討しています ( No.5 ) |
- 日時: 2006/01/26 08:46
- 名前: シュウ
- 千駄木先生、羽山先生 丁寧なご回答ありがとうございます。
今、2件の治療院に通っています。(3〜4ヶ月間)その前に行っていたところ、(4ヶ月ほど)は都合で止めました。今の治療院では、体のゆがみや、筋肉の緊張は順調に取れている。と同じ見解です。そこでも多くの患者は3ヶ月程度で改善されると言われました。最近特に痛みがひどく、座薬は良く効きます。それで、手技療法で坐骨神経痛の原因となる矯正をしつつ、只生活の支障になっている痛みの何割かを減らせればと思い、外科的治療もトライしてみたいと考えました。先生方の患者さんでも手技治療で治りにくい方はいらっしゃるのでしょうか?
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Re: 外科、手技治療の併用検討しています ( No.6 ) |
- 日時: 2006/01/26 11:16
- 名前: 千駄木治療院 <sendagi_chiro@yahoo.co.jp>
- 参照: http://homepage3.nifty.com/sendagichiro/
- こんにちは
ヘルニアの患者さんは痛みも強いですのでよくなっていくまでの間が大変なのですが、一時的な症状は強くてもヘルニア自体の治癒率はかなり高いと思います。これは私が治すとか言うことではなく、出てしまったヘルニアはやがて吸収されていきますので、治っていきやすいようにお手伝いをしてあげれば、だいたいのケースでは通常の生活を送れるぐらいまでには回復しますし、完全に症状がとれる方も多くいらっしゃいます。たとえば耳鳴りとかの治療などに比べればはるかに治りやすい病気であるといえると思います。
ただ100%というのはありえませんので、私の力不足も含めてですが、2〜3割ぐらいの方は治らない方もいらっしゃることも事実です。
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Re: 外科、手技治療の併用検討しています ( No.7 ) |
- 日時: 2006/01/26 13:02
- 名前: シュウ
- 千駄木先生ご回答ありがとうございます。
1つ教えてください。 「手技療法で改善するヘルニア」とは具体的にどういうものですか?ヘルニアの量、位置?出方?ですか?また、「ヘルニアがやがて吸収される」と信じてて頑張ってきましたが、1年以上痛いのを我慢していて、神経自体をいためてしまうと言うことはないでしょうか? 何度も済みませんがご意見お願い致します。
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Re: 外科、手技治療の併用検討しています ( No.8 ) |
- 日時: 2006/01/27 11:25
- 名前: 千駄木治療院 <sendagi_chiro@yahoo.co.jp>
- 参照: http://homepage3.nifty.com/sendagichiro/
- こんにちは
手技で改善するヘルニアは?ですが、ヘルニア自体の吸収は自己治癒力による作用ですので、時間とともに吸収されるのを待たねばなりません。手技で対応できるのはなるべく早く吸収されるような状態にしてあげることと痛みの軽減だと考えています。
ヘルニアの患者さんの状態は大きく分けて2つの状態があります。
一つ目はこちらのほうが圧倒的に多いのですが、主に腰や骨盤などに歪みや曲がり、局所的に負担のかかるような状態にあり、こういう問題があると必ず同時に筋肉の過緊張も起こるのですが、ヘルニア以外にも痛みの要因がある(骨のちょっとした歪みや曲がり、筋肉の緊張も痛みのひとつの原因になります)、またこういう正常でないアンバランスの状態にあるとヘルニアも治っていきにくいという悪循環になってしまいます。
二つ目は骨格的には大きな問題がなく、純粋にヘルニアだけがある、ヘルニア以外には痛みの原因があまりみつからないというケースが少数ながらあります。
続きは少しお待ちください。
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Re: 外科、手技治療の併用検討しています ( No.9 ) |
- 日時: 2006/01/27 12:29
- 名前: 千駄木治療院 <sendagi_chiro@yahoo.co.jp>
- 参照: http://homepage3.nifty.com/sendagichiro/
- 続きです。
さて、どちらが治療する側にとってやりやすいかというと、前者のケースでなぜならば、手技で調整できる部分があるからで骨の歪みや筋肉の問題を解消できれば、その分の痛みが減ることがかなりあるからです。
ヘルニアというとそのことばかりに目がいきがちですが、ヘルニア以外からも痛みが起きている可能性があり、手技で対処できる部分はまず治してみる、それで痛みがある程度減らないか確かめることができます。
またそういう治療は同時に体のバランスをとる治療でもあり、ヘルニアが吸収されやすい環境作りでもあるといえると思います。
一方、そういう問題があまりない時が困ったなというケースで施術を加えられる余地があまりない、どうもほとんどがヘルニアからの痛みのようだという 時は施術後、症状が改善することが少ないわけです。
まとめますと、手技療法で改善していくヘルニアとは、ヘルニアの出方や量というものではなく、骨の歪みや曲がり、体のアンバランス、局所的な負担、筋肉の問題など手技で対応可能なものをすべて治して、体の状態としていい状態に戻してあげた結果、自己治癒力でだいたい3ヶ月以内に改善が見られるものであり、改善しないヘルニアはその逆ということになり、どうしてもうまくいかない方が2〜3割いらっしゃいます。
神経自体を痛めないかですが、すぐに手術適応となる膀胱直腸障害などは神経圧迫が強すぎ、そのままにしておくと神経が元に戻らない→だからすぐに手術になるようです。ヘルニアは神経への圧迫ですから、筋肉も痩せますし、まったく神経を痛めないかといわれれば、多少はあるのではと私は考えていますが、このことについては専門外ですので、詳しくは専門の医師にお尋ねください。
以上ご理解いただけましたでしょうか?さらにご質問等あれば、ご遠慮なくお書き込みください。
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Re: 外科、手技治療の併用検討しています ( No.10 ) |
- 日時: 2006/01/27 12:29
- 名前: シュウ
- 千駄木先生 ご回答ありがとうございます。
(続きお待ちしています。) 私は、今通っている治療院では、ヘルニア自身の痛みでなく、坐骨神経痛にステージが移っているのではとも言われました。 根拠は、寝返りで痛く無いとか、(多少ですが)反ったりしても痛く無いとか、9ヶ月目という期間的な面です。只、腰の付近の緊張の改善と痛みの改善が比例しないという事実からは純粋にヘルニアの痛みかなとも想像します。やはり、その点は整形外科で検査すればある程度判明すると考えてよろしいでしょうか。
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Re: 外科、手技治療の併用検討しています ( No.11 ) |
- 日時: 2006/01/27 12:34
- 名前: シュウ
- 千駄木先生
すみません。NO.10のレスはN0.9を読む前に送ってしまいました。やはり私の状況だとヘルニア自身の痛みの可能性も高そうですね。
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Re: 外科、手技治療の併用検討しています ( No.12 ) |
- 日時: 2006/01/27 14:44
- 名前: 千駄木治療院 <sendagi_chiro@yahoo.co.jp>
- 参照: http://homepage3.nifty.com/sendagichiro/
- 「体の状態としていい状態に戻してあげる」文章にしてしまうと簡単なことのようですが、これが実に難しいことでわれわれはそれを指の微妙な感覚、触診から判断するわけです。
この掲示板でもよく話題になるように本当に技術のある施術者は全体のほんのひとにぎり。いい施術者にかかるということがすべてとってもいいのが手技療法の世界です。
シュウさんの体が他のいろいろな要因をきちんと排除できているかは現在通われている先生の腕すべてにかかっているわけで、いまの状態がヘルニアだけかどうかはなんとも言えません。
「ヘルニア自身の痛みでなく、坐骨神経痛にステージが移っている」?は意味がよくわかりませんが、坐骨神経痛はほとんどの場合腰部に問題があって起こる結果としての症状ですので、腰の状態がよくなってくる(ヘルニアが改善すれば)おのずと坐骨神経痛も改善するのが普通です。
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Re: 外科、手技治療の併用検討しています ( No.13 ) |
- 日時: 2006/01/27 15:10
- 名前: シュウ
- 千駄木先生
大変参考になりました。 このようにセカンドオピニオンを聞くことができてよかったです。また、私もいろいろ試してみて他の方の参考になる経験ができれば報告したいと思います。ありがとうございました。
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Re: 外科、手技治療の併用検討しています ( No.14 ) |
- 日時: 2006/01/27 17:41
- 名前: 千駄木治療院
- 参照: http://homepage3.nifty.com/sendagichiro/
- 早く回復できるといいですね。
お大事にされてください。
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