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女性の腰痛_6 〜生理(月経)に伴う腰痛は、なぜ起こる?その原因と対処法について。今回は、生理(月経)に伴って起こる腰痛についてのお話です。 ここでは分かりやすくする為に、腰痛の原因となる問題を、下記、「1−月経前緊張症」と「2−月経困難症」の二つのセクションに分類して解説します。 又、各セクションをさらに細分して、問題点それぞれの原因と対処法を解説してゆきます。
1-月経前緊張症とはこれは、月経開始の数日前から始まるもので、下腹部膨満、腰痛、吐き気、めまい、全身倦怠、不安など、人によって様々な症状があり、月経前緊張症は、月経の始まりと共に軽減・消失します。 以下、細分した問題の原因と対処法を見てゆきましょう。
1-1 ホルモン分泌の問題 月経時の痛みには、黄体ホルモンが影響しています。 黄体ホルモンは、子宮からプロンスタグランジンという子宮を収縮させる物質を分泌します。 そのため、このプロンスタグランジンの分泌が多いと、下腹部の痛みを感じたり、腰痛の原因となることがあるのです。 対処としては、精神安定を図り、普段から予防ケアをしておくことが再発防止に有効です。 また、鍼灸やマッサージ、カイロプラクティックなどの治療を受けられることもお勧めです。
1-2 精神的な問題 月経前緊張症の方には、繊細な性格の方が多いことが知られています。 不安や恐怖、怒りなどの心理状態が痛みを誘発し症状を増加させることがあります。 対処としては、心理状態の安定を図り、日々のストレスを貯めないことで症状を和らげられます。
1-3 自律神経的な問題 自律神経の変調は、ホルモン分泌にも影響を及ぼします。 さらに、精神的ストレスによって自律神経が乱れると、ホルモンの分泌に異常が起こります。 この様に、精神と自律神経は密接な関係があります。 そのため、精神の安定を図り、日頃からストレスを貯めないようにし、自律神経の安定を図る必要があります。
「1-1 ホルモン分泌の問題」・「1-2 精神的な問題」ならびに、「1-3 自律神経的な問題」については、下記の関連記事も参考にして下さい。
1-4 子宮や卵巣などからくる問題 子宮や卵巣などの異常によって起こる反射が、腰痛を引き起こす原因となる場合もあります。 この問題に関連した痛みには、まず第一に、婦人科を受診して治療されることをおすすめします。
2-月経困難症とは月経時に伴う腰痛、下腹部の不快感、下腹部痛が治療を必要とするほど強い場合をいいます。 けいれん性の下半身痛が背中や太ももへ広がり、精神面の症状を伴うこともあります。 月経が終了すると、これらの症状は軽減・消失します。 以下、細分した問題の原因と対処法を見てゆきましょう。
2-1 機能性の問題 子宮や骨盤、内臓自体に痛みの原因となる問題がない場合で、特徴として思春期の少女に多くみられます。 この機能性の問題の場合、加齢と共に症状が改善されていくものです。 対処法として、鍼灸やカイロプラクティックなどの保存的治療(手術を伴わない治療)が有効です。
2-2 器質性の問題 子宮や骨盤、内臓自体に痛みの原因となる問題がある場合で、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮後屈などが引き起こされて月経を困難とさせている場合です。 この問題の特徴として、加齢と共に症状が悪化する傾向にあります。 子宮や骨盤、内臓自体に原因となる問題がある為、治療の必要がありますので、婦人科医での早期診断・早期治療をお勧めします。
2-3 ホルモン分泌の問題 「1−月経前緊張症」の「1-1 ホルモン分泌の問題」でも述べましたが、月経時の痛みには、黄体ホルモンが影響しています。 黄体ホルモンは子宮からプロンスタグランジンという子宮を収縮させる物質を分泌します。そのため、この物質の分泌が多いと、下腹部に痛みを覚えたり、腰痛の原因になる場合があります。 対処として、1−1と同様に精神の安定を図る必要があるでしょう。 また、鍼灸やマッサージ、カイロプラクティック等での治療も有効です。
対策として重要な事や特に注意したい事。以上のように、生理が原因として伴う腰痛には様々な要因が絡んできます。 1つでも症状があった場合、そのケアをする事が対策としてとても大切です。 症状を放置しておきますと、問題が改善されないばかりか悪化させてしまう可能性もあります。 特に、原因が子宮の病気であった場合、早めに治療をしないと不妊症になるおそれもあります。 生理痛が年々ひどくなっていったり、不正な出血が多い場合、婦人科や内科で診察して治療を早めに受けることが重要です。
生理と腰痛に関する質問と回答
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